sora tob sakana
いま音楽業界の中のアイドルっていうジャンルは、一番ヒトとカネが集まるところなのでめちゃくちゃおもしろいことになってます。みんななんとかして個性を出そうと躍起になっています。
この sora tob sakana もアイドルグループのひとつなんですが、ポストロックバンドであるハイスイノナサの照井順政氏がプロデュースしており、イチイチひとクセあります。
例えばこの曲
イントロがまずおかしいですね。怒涛のシンコペーションで散々暴れた後に一小節だけ7/8拍子を入れる謎采配。笑
歌が始まると、チップチューンやFutureBassの要素を入れながらアイドルらしいアプローチも見せるんですが、サビでの唐突な2拍3連の嵐に戸惑いを隠せません。
そして戸惑ってると唐突に終わります。
この曲なんかはDiscipline~Beat期のキング・クリムゾンかっていうくらい不穏な空気で始まります。
その後は割と普通にポップスなんですが、3:10くらいからの暴れっぷりはボーカルを聴かせようっていう気ないですよね。
この曲は「お、割と王道なポップスだな〜」って安心して聴けるかと思ってると、Bメロくらいからちょいちょいテルミン入れてきてます。
良い感じのシャッフルに、ピアノ、ブラス、ミュゼット、そしてテルミン。
普通の人が「ハモンドとか入れよっかな〜」っていうところでテルミンが来ます。テルミンソロが聴けるアイドル。
カッコイイからいいんですけどね。
個人的にはこれもかなり尖ってて好きです。鋭角です。
アイドルなのに本人がいないジャケットも硬派です。
この辺は Kawaii-Bass ですね。乃木坂46とかがこれ出してきたらびっくりしますが、ここまでのエッヂな流れでこれが来ると逆に安心して聴けます。
最高ですね。