でんぱ組.inc
でんぱ組.inc はいつか取り上げようと思ってましたが、もうそろそろいいかなと。
とにかく曲がめちゃくちゃカッコいいんですよ。単純にポップスのアーティストで好きな順にあげていったら5本の指には入りますね。
さかなクンは帽子が本体みたいなネタがありますが、それと同じコンテキストで、でんぱ組.inc の本体は音楽であって、そのインターフェースとしてメンバーがいるんじゃないかっていうくらい、音楽がめちゃくちゃいいです。
これはイントロのテーマが gangpol & mit っぽい。MVもそれっぽい。
緩急が激しく、聴いていて飽きないです。
gangpol & mit の Chinese slavery。
エキゾ感のある、毒々しくてクレイジーでアホみたいにポップで、しかもクールなトラック。
最初に聴いたのはこの曲でしたが、一ヶ月くらいこの曲ばっかり聴いてました。
それくらい中毒性ありました。
スカそうという気ゼロのカラフルなアレンジにハマったんですよね。
この曲はとにかく情報量の限界に挑んでる感じです。
音数や展開、リズムパターンの展開、装飾音など、どれだけ詰め込めるか、っていう。
1:22〜のタッピングなんか「これいる?」っていうところなのに、音数を埋めるためだけに入れてる気がしますね。好きですけど。
ちなみに Tom-H@ck による編曲です。
この曲はメロディがとにかく好き。サビの歌謡曲っぽい感じとか、
それを凌駕する鉄壁のポップスアレンジもめちゃめちゃ好き。
2:55〜の転調と同時に入る間奏なんかめちゃめちゃアガります。夢の国。
3:23あたりのシロフォンのグリスやトライアングルのロール、2拍3連のキメなんかたまらないですね。
この曲は2010年代のポップスとしての頂点を感じます。
キャッチーで、ポップで、様々なバリエーションのエキゾ感フェイク感、キメ、グルーヴ、テンポや転調の回数・タイミング、メロディの良さ、ノリの軽薄さなど、諸々の要素がめちゃくちゃよく出来てます。
これはプロデューサーの玉屋2060%のバンドWiennersがバックバンドをやっています。
玉屋2060%氏の曲はなんか華があるんですよね。
同じく玉屋氏による作詞・作曲・編曲。
ドコドコドコドコ
この曲はBメロがスゴイ。そこで転調するか?っていう。
全体的なグルーヴ感、軽薄さは健在です。
ラストのサビにギターソロがインターセプトするところ大好き。
こんなに、なんの言い訳も必要とせず、ただひたすらにポップスを捨て身でやってる人他にいないんじゃないですかね。