Bobby Hutcherson
ボビー・ハッチャーソン。
ジャズのソリストといえば、サックスやトランペット、ピアノなどが思い浮かびますが、ボビー・ハッチャーソンはヴィブラフォンでジャズを牽引していました。
ジャズ・ヴィブラフォンといえばボビー・ハッチャーソン。
その物珍しさでCDを買ったりしてたんですが、まあうっかりハマりましたね。
4:42あたりで、サックスからソロを引き継ぎます。
これ聴いてもらえると分かると思うんですが、ジャズとヴィブラフォンってメチャクチャ相性良いんですよね。
まず和音が出せるのが大きい。コーダルなアプローチに関してはその点で単音楽器であるサックスやトランペットより表現の幅が広い。
そして何よりも、音が美しい。
例えばサックスって楽器の中で最も人の声に近いとか言いますが、逆に言えば濁ってるんですよね。
それに引き換えヴィブラフォンは、「宝石のようなキラメキ」「スベスベとした輪郭」「絶妙な長さのサステイン」などの特徴を持っているため、まるでマンハッタンの夜景を眺めているような落ち着いたエレガントさがあります。
デイヴ・ブルーベックの往年の名曲のカバー。
ケニー・バロンのピアノとのアンサンブルが最高にエレガント。
ヴィブラフォンの魅力にハマると、サックスとかうるさくて聴きたくなくなるんですよね。ギターが歪んでるとそれだけで敬遠してしまう時期がありましたが、それと似た感じです。
これもいいですね。
この、出しゃばらないけどけっして埋もれない存在感素晴らしい。
これはジャズでもラウンジ寄りの名曲。
ちょいちょいサンプリングされがち。
たとえばスチャダラ。
さらにKMNZによるそのカバー
名演はジャンルも世代も超える。
1940年代に生まれた人間の演奏が、21世紀にYouTuberと共演する。
素晴らしいですね。