Roger Nichols & the Small Circle of Friends
ソフトロックの大名盤であり、現代の日本におけるポップス(主に渋谷系)のセントラルドグマともいうべき作品。
ソフトロックって何?オススメは?って聞かれたらこれを出しておけば間違いないです。
すべてが良い。
イントロのピチカートが高揚感を掻き立てます。
フリッパーズ・ギターなんかは、もうこれがやりたかったんだろうな、っていう感じがします。
これはコーネリアスですが、結構まんまですね。
そして2曲めにビートルズのカバーをぶっこんでくるセンス。
美しいコーラスワークが秀逸な、ドリーミーなナンバー。
ストリングスもあいまってイージー・リスニングのような心地よさがあります。
中盤の盛り上がり。
ステレオ録音が盛り上がり始めた頃なので、イントロから左右に振られまくります。
スペースエイジですね。
そしてまたビートルズ。
実はこのアルバム半分くらいカバーで出来てます。笑
オリジナル・アルバムでこれだけカバーを入れてきてるんですが、
ロジャー・ニコルスは作曲者としてもトップクラスのスキルを持っています。
例えばこれ
これも実はロジャー・ニコルスによる作曲です。
作曲より編曲の方が好きだったのかもですね。
ゲーム感覚っていうか、縛りプレイに近かったのかなと。
「いやいやいや、このメロディだったら絶対こうした方がいいのに」っていう主張があったのかもしれません。