Lamp
ボサノバやシティポップをベースにした日本語ポップスバンド、Lamp。
一曲一曲が非常に丁寧に作られている印象を持ちます。
どれを聴いても目茶苦茶良い。
系統としてはキリンジやサニーデイ・サービスのような、シティポップとフォークロアと渋谷系のミクスチャーの感じです。
まずこれ。
ラテンなんだけどアッパーになりすぎない丁寧なリズム。
Aメロからコード進行が凝ってる。Bメロの展開が豊富。
アウトロのローズのリフとギターソロの掛け合いもカッコいい。
これもラテン。なんだけどあくまでもシティポップ。
このなんとも言えない温度感が良いですね。
そしてメロディがまたあっちこっちしてるけど、全ての音符が秘孔をついてくる。
榊原香保里氏の声も良い。
これはイントロが若干キング・クリムゾン風なほどドラマチック。
その後のメロディが最高に優しくて美しい。
Aメロから突き抜けて美しい。
3:24からのピアノソロも最高だし、いくつかのローテーションを経た、4:24からの静かなクライマックスのCメロが職人芸すぎます。
イントロが無くていきなりAメロなんですが、そのAメロがいきなり最高にオシャレ。
そして何気にめちゃくちゃ難しいリズム。キメが多すぎる。笑
編曲は北園みなみ。この人も天才ですが、相性が抜群ですね。
このアルバム最高に良いです。
適当に流しながら、「あ、いいな」って思ったらお気に入りに入れてるんですが、このアルバムは気づいたら全曲お気に入りに入ってました。全曲。
ボッサの軽快なグルーヴにのせたコーラス満載のナンバー。
ウィスパーボイスのボーカルがマッチ。
展開の多さがホントに強い。
ライブも上手い。
地味だけどグルーヴィーで、Lampらしい地に足のついた落ち着いたライブですね。
これは比較的新しめですね。と言っても2年前ですが。
ガットギターなのが良いですね。カッコいい。アレンジはこれも北園みなみ。アウトロのエレピとギターのユニゾンソロ最高。
一曲作るのにどんなプロセスを経てどれだけの時間をかけているのか、想像もつかないです。
いま日本で一番、心に響く声とメロディとアレンジを持ったバンドですね。