Chris Dave

クリス・デイヴはいま最もアツいドラマーですね。

 

 

ジャズの演奏も文句ないんですが、ヒップホップ・R&Bのトラックを人力でプレイすることに関してはこの人が現在世界最高レベルじゃないかと思います。

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確かなテクニックに裏打ちされた安定感のあるプレイは言うまでもなく、この人のウリはなんといってもそのクリエイティブさだと思います。  

 

 

いままでのドラマーのアプローチとは一線を画しています。

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この人は見るたびに違うセット使ってるイメージがあります。笑

タムが無いことも多いし、代わりにピッチの大きく異なったスネアが3台あったり、ボンゴだったりプリペアド・ドラムやスパイラルシンバルなど個性的な楽器を多様することでも有名。

 

 

クリス・デイヴ以前と、クリス・デイヴ以降で歴史が分割されています。

実際、現在ドラマーの中で大ブームになっている穴開きシンバルやスパイラルシンバルを始め、フープクラッシャーやチョッパーシンバルとかも、ありとあらゆる楽器を導入しているんですが、最近この辺のエフェクトシンバルとかを導入するドラマーが明らかに増えており、そのフォロワーは世界中にいると思われます。

 

 

 

 

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三刀流。笑

ギャグでスティック三本持ったりはしたことありますけど、こんなにしっかりリズムパターンに組み込めるのはすごいですね。

 

 

 

 

まだ新人の頃の、ケニー・ギャレット・カルテットでのプレイ。

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冒頭から大暴れ。笑

でも多分かなり抑えてたんだと思います。セットも普通だし、お客さんを困らせるようなプレイはまだしていない。笑

 

 

お客さんを困らせるプレイはこれ。

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どこでノッたらいいんだろってなります。

例えば3:25からとかでドラムとサックスがユニゾンするんですが、もうお客さんにヒントすら与えないリズムの組み立て方をしています。

淡々とベースが裏で鳴ってますが、もうこれお客さん大丈夫なの?ってなります。

 

ポリリズムとも言えない、単なるマッシュアップみたくなってる。

違うCDが同時に鳴っちゃってるような。

DJがレコードをつなぐときに、微妙にズレちゃうことがあるんですが、そういうのを意図的に再現しているんでしょうね。

 

 

 

 

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本人目線の映像もあって面白い。

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Tiny Desk Concerts出演時。

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とにかく個性が強すぎるドラマー。

この人の登場でドラムシーンが底上げされているのは間違いないでしょう。